発達障害特性を理解し、時に活かす就労支援|ニューロダイブ&キズキビジネスカレッジ

雑記
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1. はじめに|発達障害者を対象とした従来の就労支援への個人的疑問

発達障害のある方への就労支援と聞くと、多くの人は「社会に適応するための訓練」を想像するかもしれません。確かに、ビジネスマナーや職場でのコミュニケーションスキルの向上は重要ですが、「発達障害の特性を矯正することに重きを置かず、理解し、時に生かして働くことができる」支援の選択肢はまだ十分に知られていません。

発達障害には、注意散漫や結果としての対人関係の困難のようなハードルがある一方、論理的思考力や集中力の高さ、ルールに忠実、専門性の追求という、職業上の強みになり得る特性もあります。

もちろん、全員が今挙げたような職業上役立つ特性をすべて持っているわけではありません。しかし、これらの特性(ポテンシャルと言う方が的確かもしれない)が使える場所を知り、かつ使う練習をする機会が、就労支援の枠組みでさえ少なかったように感じます。

問題は、社会的スキルと発達障害特性を切り分けず今現在の職業能力を評価し、後者を一概にマイナスとして「社会に合わせて矯正するもの」と考えるのか、「適した環境を選び活かしても良いもの」と考えるのかということだと私は思っています。

本記事では、発達障害の特性を無理に矯正しない選択肢となりうる、かつ福祉の枠組みで利用できるサービスとして、「その人に合った環境・職種・働き方」 を想定した就労移行支援機関ニューロダイブ」と「【キズキビジネスカレッジ】 を紹介します。

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2. ITスキルで専門職を目指す|ニューロダイブ

2-1. ニューロダイブとは?



ニューロダイブ」は、発達障害のある方がAI・データサイエンス・RPAなどのITスキルを学び、専門職としてのキャリアを築く ための就労移行支援機関です。

従来の就労支援では、「職場での対人コミュニケーションの向上」が先に来ることが多いですが、ニューロダイブでは特性を強みと捉えて「技術職」としての道を目指せる職能を教われることが特徴です。

※念のためですが、筆者は、コミュニケーション能力や社会に馴染むことが不要だと言いたいわけではありません。発達障害を個性や才能だとも一概に思っていません。

2-2. 学べるスキルは?

PythonやRを活用したデータ分析・機械学習

BIツール(Tableau・Power BI)を使ったデータ可視化

RPA(UiPath・WinActor)を活用した業務効率化

デジタルマーケティング(Google Analyticsなど)

これらのスキルは、発達障害傾向の方の特性が生き、現代に需要がある技術職への就職に直結しやすく、専門度が高いと評価もされます。結果、無理なく続き人間関係も円滑に行く職場に出会えるチャンスが増えるのではないでしょうか、

2-3. こんな人におすすめ

IT分野で専門職を目指したい

論理的思考やデータ分析が得意

『技術』を武器に働きやすい自分になりたい

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3. 事務系スキルと自己理解|キズキビジネスカレッジ

3-1. キズキビジネスカレッジとは?

【キズキビジネスカレッジ】(KBC)は、うつ病や発達障害のある方が事務系スキルを訓練しながら、自分に合う職場探しのための学びもできる就労支援機関です。

特徴の一つは、創業者自身が発達障害の当事者であること。そのためなのでしょうか、自己理解・自己分析をふまえた職業選択スキルを大切にしたサポートを行っているところが特徴的です。

3-2. 学べるスキルは?

事務職スキル(Excel・Word・PowerPoint)

タスク管理・時間管理の方法

ビジネスマナー・メールのやり取り

自己分析を通じた適職探し・就職活動支援

事務職・バックオフィス業務を中心とした職種を問わず需要があり、パソコンも使える事務スキルを訓練します。

加えて、自己分析スキルを学ぶことで、その時の職業選択にとどまらず長く活かせる財産になるのではないでしょうか。

3-3. こんな人におすすめ

事務職・オフィスワークを目指したい

自分の特性を理解し、無理なく働ける環境の探し方を知りたい

発達障害の仲間と出会いたい

4. 「ニューロダイブ」と「キズキビジネスカレッジ」の比較

支援機関 学べるスキル 特徴 こんな人におすすめ

ニューロダイブ データサイエンス・AI・RPA IT専門職としてのキャリアを築く 専門職志向・論理的思考が得意

【キズキビジネスカレッジ】 事務・ビジネスマナー・タスク管理 自分に合う仕事を探す オフィスワーク志向・適職探しをしたい

5. まとめ:障害特性を理解し、時に活かす就労支援へ

発達障害者に対するこれまでの就労支援では「社会に適応すること」に主眼が置かれていたように、私には見えました。

しかし、私は、発達障害について考えるほど必ずしもそこだけがポイントだとは思えないのです。

無理に矯正するだけではなく、時に強みに変えて働ける環境を選ぶ

従来の一般的な働き方に合わせるだけではなく、選択肢を知る機会

発達障害が大元の原因で、現在つまづいていても、人として尊重されたい

この考え方に共感する方にとって、「ニューロダイブ」と「【キズキビジネスカレッジ】」は良い選択肢になるのではないかと、いち当事者の私は気になっています。

どんな働き方が自分に合うのか?そして、どう生きていきたいか。仕事が軌道に乗った時に、私は生まれて初めて「じゃあ、個性でいいわ」と自然に思ったので、この記事を書いてみました。

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